建設業の職人と言うと、どのような職人を思い浮かべますか?
大工、とび、クロス職人などさまざまな職人さんがいて、その中にはもちろん一人親方もいます。
今回は、建設業における職人とその仕事内容をご紹介します。
最近はめっきり仕事がなくなった職種もありますが、さまざまな職人さんがいることが分かってもらえると思います。
建設業における「職人」の一覧!18種類の職人の仕事とは?
土工事 職人
土工事職人とは、ブルドーザーや油圧ショベルなどの重機を専門に扱う職人のことです。
バックホウなどの機械で土をすくいダンプカーに載せて埋立地へ捨てることや、土の崩れを防ぐために仮設の壁を作る「山留め」をしたり、地下の建築物ができた後は、その周囲の空間を土で埋める埋め戻しをしたりします。
このように基礎工事や土地造成、掘削、土留め、埋め戻し、運搬などの大規模な作業を行なう土工事職人は、建設現場の花形でかなり重要な職種です。
建物の基礎となる躯体づくりのために、コンクリートを型枠に流し込むコンクリート打設工事も土工事職人の範囲に含まれます。
鳶(とび)職人
鳶(とび)職とは、高所作業をメインに行う職人さんのことです。
足場の組み立てや解体、鉄骨をクレーンで吊り上げる準備、鉄骨の組み立てや仮止めなどをします。
危険が伴う専門性の高い職種と言えますが、建設現場においては欠かせない重要な職種です。
鉄筋工職人
鉄筋工事は
「鉄筋加工組立て工事」と「鉄筋継手工事」からなっており、「鉄筋加工組立て工事」は鉄筋の配筋と組立て、「鉄筋継手工事」は配筋された鉄筋を接合する工事である。鉄筋継手にはガス圧接継手、溶接継手、機械式継手等がある。
https://ja.wikipedia.org
です。
一般的に鉄筋工は、建物の骨組みとなる鉄筋を施工図を基に配置、結束する鉄筋継手職人のことを言います。
施工図で示す位置に鉄筋を配置し、番線を使って鉄筋を固定するのが鉄筋工の仕事です。
鉄筋はコンクリートを流すと見えなくなりますが、建物の強度を保つ重要な役割があります。
鍛冶工職人
鍛冶工(かじこう)とは、鉄骨の溶接や圧接、仮止めのボルトをしっかり固定する本締めを行なう職人さんです。
型枠大工職人
コンクリートを流し込むための枠を造る職人さんが型枠大工さんです。
主に木製のパネルで柱や壁、床などの型枠を造り、コンクリートが漏れないように型枠を鉄パイプで固定する仕事をします。
コンクリートが固まったら、型枠を解体するのも型枠大工の仕事です。
型枠大工職人の仕事により建物の躯体の仕上がりを左右するため、緻密な作業と技術が要求されます。
外壁職人
外壁職人とは、屋根や壁といった建物の外側を工事する職人のことです。
以前の外壁工事といえばモルタルを塗っていましたが、現在では塗る手間のない、外壁材であるサイディングが使われています。
よって、外壁工事のことをサイディング工事と呼ぶこともあります。
左官職人
左官職人とは、 建物の壁や床、土塀などを、こてを使って塗り仕上げる仕事、またそれを専門とする 職人さんです。
コテを使ってコンクリートを平ら、かつなめらかに仕上げるには高い技術が要求されます。
左官職人が下地をいかにきれいに造るかで、建物の仕上げと見た目に影響します。
ちなみに「さかん」は「しゃかん」と言われることがあります。
内装職人
内装職人は、壁のクロス貼り、床や天井のボード張り、塗装仕上げなどの内装の仕上げをする職人です。
内装工事は、手作業による丁寧な仕事が求められます。
塗装職人
塗装職人とは、壁や外壁、屋根などをペンキで塗装する職人です。
ローラーや刷毛、スプレーで吹き付けたりする方法で塗装します。
塗装技術はもちろん、塗装する素材や塗料に関する知識、土地の風土、色彩感覚などのスキルを必要とします。
配管工 職人
配管工とは、水道やガス、空調などの配管を建物内に引く職人で、単に設備屋さんとも言われることがあります。
配管は躯体完成後に配置するため、床下などの狭い場所で作業することがあります。
電気工事 職人
電気工事職人とは、屋内外の電気設備の設計と施工を行なう職人さんです。
建物内の電気配線、配電盤やコンセントの据付工事、照明器具の取り付けに加え、電柱を仮設する穴堀りなどの直接電気工事とは関係ない仕事をする場合もあります。
感電や漏電による事故や火災などの危険性が高い仕事なので、電気工事に従事する場合は「電気工事士」の国家資格が必要とされます。
外構職人
外構職人とは、外構(建物の周り)を整備する職人です。
ブロック塀の基礎工事やブロックの組積作業、フェンスや門などの取り付け、土間のコンクリート仕上げ、駐車場の整備などを行います。
表具師
表装を職業としている職人さんを、表具師(ひょうぐし)または経師(きょうじ)といいます。
表具師の主な仕事内容には、掛軸、屏風、衝立、額、画帖、巻物などの修理をはじめ、襖の新調、張替、障子貼りなども含まれます。
庭師
庭師(にわし)とは、その名の通り庭を造る人のことです。
園丁(えんてい)やガーデナーと呼ばれることもあります。
庭石、樹木や池、水路から芝などを含めて、庭を一つの造形空間として設計施工、製作する人、またその樹木などの植物の生育を管理し、定期的に剪定したりする管理の仕事もする専門家です。
建具師
建具師は、建具を作る人のことです。
襖(ふすま)、障子、戸、アルミサッシ、ドアを作る人のことですが、建具は、襖や障子などの木製建具とアルミサッシをはじめとする金属製建具に分けられます。
金属製建具は工場で作られますが、木製建具の場合は、鑿(ノミ)や鉋(カンナ)を使う手加工で作られることがあります。
目的に合った木材を選び、開口部に対して寸分の狂いもない建具を作り出します。
畳職人
畳を新たに作ったり、修理をしたりするのが、畳職人です。
畳職人の仕事は部屋の寸法に合わせて「い草」(もしくわ和紙)を編み込んだ畳表と藁を圧縮して作った床(もしくわボードとクッション材を層にした床)を縫い合わせ、部屋に敷き込みます。
瓦葺職人
瓦葺職人は瓦の屋根を葺く職人のことです。
瓦は焼き物のため、全てを規格通りに作るのが難しいものです。
特に伝統の和瓦(和型)においては高度な施工技術が必要で専門の職人でなければまともな施工はできない。
石加工職人
石工職人とは石材を用いて細工したり、工事現場に積んだりする作業を行う職人さんのことを言います。
墓石や庭園などに使う石像、城壁の修復や用水路などに敷く石材の加工などを行います。
敷石などは、大きな石をサイズに合わせてカットしたり、表面を削ったり研磨を行います。
職人のまとめ
建設業の職人さんをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
建設業には各工種に対してさまざまな職人さんがいます。
いわゆる専門職なので、高度な技術を持っている人もたくさんいます。
一人親方さんは職人としてある程度の技術を身に着けてからなるというのが、一般的ですね。
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