施工体制台帳は、建設現場における下請負人の情報を元請が把握・管理するための書類です。基本的には元請が作成するものですが、下請けである一人親方にも「下請負人に関する事項」の記入・提出を求められることが多くあります。
「施工体制台帳って自分が書くものなの?」「どの欄を埋めればいいの?」と戸惑う一人親方も多いです。このページでは2026年現在の書式に対応した、一人親方が記入すべき箇所と書き方を丁寧に解説します。
施工体制台帳は左側(元請に関する事項)と右側(下請負人に関する事項)に分かれています。一人親方が記入するのは右側の「下請負人に関する事項」だけです。
2026年最新版の施工体制台帳の書き方・記入例
会社・工事・契約情報

- 会社名・事業者ID:自分の屋号または氏名を記入します。CCUSに事業者登録している場合は14桁の事業者IDも記入してください。未登録なら空欄で構いません。
- 代表者名:自分の氏名を記入します。
- 住所・電話番号:自宅(または事務所)の住所と電話番号を記入します。
- 工事名称:元請または上位下請から教えてもらった工事名称を記入します。
- 工事内容:自分が担当する作業内容(内装工事、タイル工事など)を記入します。
- 工期:自分が担当する工事期間の予定を記入します。全体工期がわからない場合は、元請の工期全体を記入しても構いません。
- 契約日:注文請書や契約書に記載されている契約日を記入します。
建設業の許可

建設業許可を取得している場合は、許可業種・大臣/知事・一般/特定の別・許可番号・許可年月日を記入します。許可を取得していない場合はこの欄は空欄(または斜線)で問題ありません。
社会保険の情報(一人親方はすべて適用除外)

一人親方の場合、社会保険の欄はすべて「適用除外」と記入します。
| 保険の種類 | 記入内容 |
|---|---|
| 健康保険 | 適用除外 |
| 厚生年金保険 | 適用除外 |
| 雇用保険 | 適用除外 |
営業所の名称欄も斜線で消してください。
代理人・主任技術者等の担当者情報

- 現場代理人名:契約で現場代理人を定めている場合に記入します。一人親方で特に取り決めがない場合は空欄で構いません。
- 権限及び意見申出方法:「文書または口頭」や「契約書記載の通り」と記入するのが一般的です。
- 主任技術者・資格内容:建設業許可を取得している場合のみ、金額に関わらず主任技術者の設置が必要です。許可がない場合は記入不要(斜線)です。
- 安全衛生責任者名:自分(一人親方本人)の氏名を記入します。
- 安全衛生推進者名・雇用管理責任者名・専門技術者名:いずれも斜線で消します。
建設業許可を取得していない場合は主任技術者の設置は不要です。むしろ記入してしまうと資格証明書の提出を求められるため、許可がない場合は記入しないようにしましょう。
外国人に関する情報

外国人技能実習生・建設就労者・1号特定技能外国人の従事状況を記入する欄ですが、日本人の一人親方の場合はすべて「無」と記入します。
一人親方の施工体制台帳のまとめ
一人親方が記入するのは「下請負人に関する事項(右側)」のみです。社会保険欄はすべて「適用除外」、建設業許可を持っていなければ主任技術者欄は空欄、安全衛生責任者には自分の名前を記入する――この3点を押さえておけば、施工体制台帳の作成で迷うことはありません。
元請によって様式や提出ルールが異なる場合もありますので、不明な点は担当者に確認しながら作成しましょう。
施工体制台帳と合わせて提出する書類
施工体制台帳の提出時には、合わせて以下の安全書類の提出を求められることがほとんどです。
- 作業員名簿:現場に入る作業員(一人親方本人)の情報一覧
- 再下請負通知書:自分がさらに下請けを使う場合に必要
- 安全衛生計画書:現場の安全管理についての計画書
➡ 【一人親方】2026年最新版の作業員名簿の書き方・記入例はこちら
一人親方は特別加入の労災保険にも忘れずに
安全書類の整備と合わせて、特別加入の労災保険への加入も忘れずに確認してください。一人親方は通常の労災保険が適用されませんが、特別加入制度を利用することで、現場でのケガや病気に備えることができます。
費用を抑えながら補償を充実させる方法や、おすすめの労災保険組合の比較は下記の記事で詳しく解説しています。



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