一人親方が元請・上位下請と契約する際に使う「請負契約書」の書き方・必要項目・雛形ダウンロード先を2026年版でまとめました。
一人親方に請負契約書が必要な理由
建設業法第19条は、建設工事の請負契約を書面で締結することを義務付けています。
口約束で仕事を受けることは実務上よくありますが、支払いトラブル・工事範囲の認識違い・インボイス対応の観点から、必ず書面で契約することが重要です。
特に2023年10月のインボイス制度開始以降、適格請求書発行事業者の登録番号の記載が必要になっており、契約書の整備が以前より重要になっています。
請負契約書と常用契約書の違い
一人親方との取引では「請負契約書」を使うのが原則です。
「常用契約書」という名称の書類を使っている場合、内容によっては偽装請負・偽装一人親方とみなされるリスクがあります。
詳しくは以下の記事を参照してください。
👉 一人親方の常用契約書とは?単価契約・請負契約の違いと雛形
請負契約書に必要な記載項目
一人親方との請負契約書には、以下の項目を盛り込んでおきましょう。
| 記載項目 | 内容例・ポイント |
|---|---|
| 契約当事者 | 発注者(元請)・受注者(一人親方)の氏名・住所・連絡先 |
| 工事名・作業内容 | 「○○マンション新築工事 内装タイル工事」など具体的に |
| 工期・作業期間 | 開始日・終了日を明記 |
| 請負代金 | 総額または日当単価・計算方法を明記 |
| 支払条件 | 支払日・支払方法(銀行振込など) |
| 材料・道具の負担 | どちらが用意するか明記 |
| インボイス登録番号 | 適格請求書発行事業者の場合はT+13桁の登録番号 |
| 契約解除条件 | どういう場合に解除できるか |
| 反社会的勢力排除条項 | 公共工事では必須のケースが多い |
インボイス制度対応のポイント
2023年10月以降、インボイス制度への対応が必要です。
一人親方が適格請求書発行事業者(課税事業者)の場合は、契約書に登録番号(T+13桁)を記載します。
免税事業者(登録番号なし)の場合は、消費税の扱い(経過措置の適用有無)を契約書に明記しておくとトラブルを防げます。
請負契約書の雛形・ダウンロード先
一人親方向けの請負契約書・単価契約書の雛形は以下から入手できます。
- 国土交通省:建設工事請負契約書の標準約款(無料)
- 全建統一様式:元請から指定されることが多い書式(建設業団体サイトから入手)
- 中央建設工事紛争審査会:工事請負契約書の標準書式
元請から書式を指定されることも多いため、まず元請に確認してから用意するのが確実です。
日当制(常用単価)での契約の注意点
実務上「日当いくら」という形で発注することはよくありますが、以下を満たせば適法な請負契約として扱えます。
- 作業内容・範囲が契約書に明記されている
- 一人親方が作業の進め方を自分で決められる
- 道具・材料の調達を一人親方が行う(または費用負担が明確)
- 元請からの時間管理・出退勤管理を受けていない
請求書の書き方とあわせて確認を
契約書が整ったら、請求書の書き方もあわせて確認しておきましょう。インボイス対応・人工代の記載方法を解説しています。
👉 一人親方の請求書の書き方|インボイス対応版【2026年版】
帳簿・確定申告の管理はクラウドソフトで
契約書・請求書の管理と合わせて、クラウド会計ソフトで日々の帳簿を整備しておくと確定申告がスムーズになります。
まとめ
- 一人親方との取引は「請負契約書」を使うのが原則(常用契約書はNG)
- 建設業法上、工事請負契約は書面が義務
- 2026年現在はインボイス登録番号の記載が重要項目に追加
- 日当制でも作業内容・指揮命令の実態が請負であれば問題ない



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