建退共の証紙とは?
建退共(建設業退職金共済制度)の掛金は、現金で毎月払うのではなく「証紙」という専用の切手のようなものを手帳に貼ることで積み立てていきます。
この証紙は建退共の窓口や金融機関で購入でき、事業主が現場で働いた人の共済手帳に貼っていく決まりです。
証紙が貼られた日数がそのまま掛金の納付実績となり、将来の退職金の金額に直結します。
つまり証紙は、建設業で働いた「勤続の証明書」のような役割を果たしています。
証紙の金額はいくら?
証紙1枚の金額は2024年10月の制度改定により320円になっています。
それ以前は310円でしたが、物価の上昇などを踏まえて改定されました。
証紙は50日分がまとまった冊子(帳票)で販売されていることが多く、まとめて購入するのが一般的です。
購入した証紙は、建退共に加入している事業主であれば誰でも窓口や金融機関で手続きできます。
証紙の貼り方・枚数の数え方
証紙は、共済手帳に印刷された1マスにつき1枚を貼り付けます。
現場で1日働いたら1枚、というのが基本的な考え方です。
複数の現場を掛け持ちしている場合でも、実際に働いた日数分だけ貼ればよく、二重に貼る必要はありません。
手帳が満杯になったら、建退共の窓口に提出して新しい手帳の交付を受けます。
このとき、貼り終えた手帳の内容が建退共側のデータとして正式に記録されます。
証紙の貼り忘れ・紛失に注意
証紙は現場ごとに事業主が管理するため、貼り忘れが起きやすいポイントでもあります。
特に一人親方の場合、任意組合を通じて自分で管理することが多いので、こまめな確認が欠かせません。
貼り忘れが続くと、実際の勤続日数よりも少ない実績しか残らず、退職金が想定より少なくなってしまいます。
共済手帳を紛失した場合は、再交付の手続きが必要になるので、建退共の窓口や所属している任意組合に早めに相談しましょう。
CCUS(建設キャリアアップシステム)との連携
近年は建設キャリアアップシステム(CCUS)との連携が進み、証紙に代わる電子申請の仕組みも整いつつあります。
CCUSのカードリーダーで入退場を記録すると、その就業履歴を建退共の掛金納付に活用できるようになってきています。
とはいえ2026年現在は、現場によって従来どおり紙の証紙を使う運用も多く残っているのが実情です。
自分が入る現場がどちらの方式なのか、元請や所属組合に確認しておくと安心です。
まとめ
証紙は建退共の掛金を積み立てるための実務上のカギとなるアイテムです。
1枚320円という金額と、1日働いたら1枚貼るというシンプルな仕組みを理解しておけば、日々の管理もそれほど難しくありません。
建退共そのものの仕組みについては、以下の記事でも詳しく解説しています。



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