建設工事現場では一人親方だとしても安全書類の提出が求められます。
その安全書類の中には雇用保険に関する記入項目があります。
一人親方の場合は雇用保険に加入できないはずですが、この雇用保険欄への記入はどのようにすればよいのでしょうか。
一人親方に雇用保険?安全書類にはどのように書けばよいのか?
雇用保険欄がある安全書類は
- 施工体制台帳
- 再下請負通知書
- 作業員名簿
の3種類です。
一次受けの場合は施工体制台帳を作成する(実際には元請けが作成するのですが)ことになり、二次下請け以降の場合は再下請負通知書を作成します。
作業員名簿はすべての下請け会社が作成する必要があります。
この各書類には社会保険の欄があってそこには雇用の保険の加入状況と、事業所の整理記号等の入力欄があります。
施工体制台帳と再下請負通知書
作業員名簿
一人親方は雇用保険に加入できるの?
一人親方は雇用保険に加入できません。
雇用保険とは
労働者の生活及び雇用の安定と就職の促進のために、失業された方や教育訓練を受けられる方等に対して、失業等給付を支給します。
引用元:厚生労働省
とあります。
「労働者」とありますので、個人事業主である一人親方は加入することができません。
一人親方には特別労災がありますが、それは雇用保険とは異なるものです。
一人親方の場合の雇用保険の書き方
雇用保険に加入できない一人親方は安全書類の雇用保険にはどのように記入すればよいのでしょうか。
それは簡単で
「適用除外」
と書けばOKです。
施工体制台帳と再下請負通知書には、保険加入の有無の箇所で「適用除外」と記入して、記号のところは斜線で消しておきます。
作業員名簿は左側を適用除外として、右側は斜線で消しておけばOKです。
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